AI契約書レビューサービスの導入

AI契約書レビューサービスを活用し法務の窓口業務を効率化

導入の背景

 研究第一主義を掲げる本学は企業等と多くの共同研究を行っており、またその件数は年々増加傾向にあります。共同研究の分だけ契約書が存在するため、多くの契約書確認業務が発生します。件数も膨大ながら、契約書確認業務においては、その重要性は極めて高く、たとえ小さなミスだとしても重大な問題に発展する可能性もあるため、高度な正確さが求められます。これらを解決するために、AI契約書レビューサービス、リーガルテックを活用しています。

活用方法

 本システムは、契約書を自動でレビューする機能や学内で保有する契約書ひな型との差分の洗い出しをサポートする機能があり、共同研究を行う際の契約書レビューに活用しています。また、AIが瞬時に契約書上チェックすべき項目を表示し、該当条文をハイライトする機能もあり、リスク箇所の見落としをなくし、論点を迅速に把握することに役立っています。

これまでの成果

 本製品の導入は、契約リスクの低減だけでなく、業務時間の削減にも大きく貢献しています。導入後、2022年度においては約1000時間の業務時間が削減されました。さらに、2024年度年度以降は本システムの活用範囲をさらに拡大することで、より大幅な業務時間削減を実現できる見込みです。

今後の展望

 国際卓越研究大学の認定候補に選定された本学において、外部との折衝が今後さらに増加することが強く予想されます。限られた人的リソースで契約書確認業務の正確性を一層向上させるため、AI契約書レビューサービスの活用を進めてまいります。